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食文化

 アルゼンチンの広大な土地でのびのびと放牧された牛からは、柔らかくて脂の乗ったおいしい肉ができます。そのため主食も肉料理が中心で、さらにスペイン植民地時代にエンパナーダやパスタ類の料理が広まり、豊富な食文化が出来上がりました。

 飲み物でいえば赤ワインも有名で肉料理によく合うため、その種類も豊富です。

​ラス・ロミータス市内では他にも豚肉、ヤギ肉等の生産が盛んなのでアサードの際によく食べられています。

Quilmes(キルメス)
アルゼンチンで一番人気のビールであり、国内のビールシェアの75%を占めています。
すっきりとした味わいで、ノドごしも良いです!飲みやすいので、飲み過ぎには注意しましょう。
ワインで有名なアルゼンチンですが実はビールもよく飲まれていて商店などで缶や瓶で売られています。
現地に住んでいると、自宅でビールを飲む機会もあり、その際は空き瓶をお店に持って行き、瓶の数だけ買うことが出来るシステムです。
Milanesa(ミラネッサ)
薄切り肉をパン粉に包んで揚げた南米版のカツレツ。牛肉だけでなく、鶏肉や、スルビー(大ナマズの一種)などの種類があります。
スパイスは、お店によって方法が違うので自分のお気に入りのミラネッサを探すのも楽しいです。ミラネッサに目玉焼きをのせると、とてもおいしいので乗せてほしいときは「ミラネッサ ア カバジョ」と注文しましょう。
そして、ミラネッサの上にトマトソースとチーズとハムを乗せた「ナポリターナ」もおいしいのでお勧めです。
Yerba mate(ジェルバ・マテ)
主にアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの飲料で、日本ではマテ茶と呼ばれマテ茶の木(学名:Ilex paraguariensis)の葉や枝を粉々にして、そこにお湯を注いだ飲み物です。
茶葉のことをジェルバ、茶葉を入れる壺のことをマテ壺、ストローのことをボンビージャといいます。
住民のほとんどがマテ茶を携帯し、常用しています。
何度も飲んでいるうちに、その味は癖になり常に手に持っていないと落ち着かない、なんて人も多いです。
2人以上でマテ茶を飲むときは、よくマテ壺を回し飲みします。飲みすぎるとお腹を壊してしまうかもしれませんので、頃合いを見て「ノーグラシアス(もう大丈夫です)」と言いましょう。
夏に水やジュースで割って飲むマテ茶は「テレレ」といい、日本でいう麦茶のようなものです。猫舌の人はこちらの方が飲みやすいですね。
Empanada(エンパナーダ)
家庭料理として一般家庭で作られることが多いです。
中の具材は種類が豊富であり、牛肉や鶏肉、トウモロコシなどの野菜を小麦粉の生地で包み、揚げたり、焼いたりといった調理法です。(アルゼンチン北部ではチャルキという牛の干し肉を包んだエンパナーダもあります。)
普通、手のひらサイズが多いので紙ナプキンで包みそのまま食べるのが主流です。
大きいサイズであれば、ナイフとフォークを使い食べると良いでしょう。
揚げたては非常に熱いので気を付けてください。
Guiso(ギソ)
アルゼンチン版のシチューのようなものです。
米や豆、肉、トマトなど様々な具材を大きな鍋で煮込んだもの。大人数で食べることが多いですが小人数分でも作ることができます。
赤い見た目なので辛そうに思えますが、全く辛くなく少ししょっぱい印象です。
肉も牛や豚、鳥の中から選んで作り、寒い日によく食べられます。
Locro(ロクロ)
アルゼンチンとチリ北部のアンデス地方伝統料理​で冬によく食べられます。トウモロコシの粉と豆、野菜、そして角切り牛肉を煮込んだ料理です。
乾燥したコーンがスープで柔らかくなった食感と、肉の臭みが合わさり独特な味わいです。
他にも牛の胃袋などいろんな部位を使用しているので一つひとつの食感が違います。店によっても味が大きくかわることがあるので各レストランでお試しください。
Guiso de mondongo(ギソ・デ・モンドンゴ)
牛の胃を細かく刻んで煮込んだスープで、日本のモツと食感が似ています​。
トマトのソースと肉の臭みとチーズの香りが食欲をそそり、牛の胃だけでなく、ニンジンやイモなどの野菜も入っているので栄養があります。寒い日に食べると体が温まります。
 
Sopa paraguaya(ソパ・パラグアジャ)
メインのごはんの前に出てくる副菜のようなものです。
卵、トウモロコシの粉、トウモロコシ、タマネギ、チーズなどを混ぜ合わせオーブンで焼いて作られます。
メインが出てくる前の小腹を軽く満たしてくれます。
温かいときは表面の生地が硬く、中はチーズがとろけてとても柔らかいです。冷たいときは生地と中身が硬く、中に入っているタマネギとチーズが固まってかみごたえのある食感が楽しめます。
 
Chupín(チュピン)
「スルビー」という大ナマズの一種や川魚をジャガイモ、ニンジン、ニンニク、トマト、ピーマン、タマネギなどの野菜、他に生クリームや様々なスパイスを一緒に煮込みます。
普段、肉ばかりを食べている人々が近くの川で釣った川魚を食べることで栄養バランスをとっています。
冬の寒い日に食べると非常においしく、よく煮込んでいるのでとても柔らかい食感になります。
カレーやシチューを作る文化がないのでこういったスープで体を温めます。
 
Alfajor maizena(アルファホール・マイセーナ)
南米のお菓子です。小麦粉、卵、コーンスターチ、ベーキングパウダー、ドゥルセ・デ・レチェなどで作られています。
サクサクとしたキメの細かい食感のクッキーの間に、南米で有名なドゥルセ・デ・レチェを挟んでいます。
べたついてしまうので表面にココナッツパウダーが散らされています。
Asado(アサード)

パリージャという専用の焼き網で焼く肉のことをアサードといいます。いわば、日本風炭火焼肉です。牛や豚、鳥、羊などの肉を使い、おいしく焼けるように半日も前から準備する家もあります。

主に牛肉がメインで出されます。味付けはほとんどなく、塩やコショウをふる程度です。それだけでも、肉のうまみや歯ごたえなど、肉本来の味を期待以上に堪能できます。

肉の他にチョリソーというソーセージも一緒に焼き、パンに挟んで食べることもあります。

Vino(ビノ)
日本語でワイン。アルゼンチンとチリとの国境沿いにあるアンデス山脈の麓は、ワインの生産地となっています。
世界第5位の生産量を誇ります。
赤ワインで有名なのは「マルべック」「カベルネ・ソーヴィニヨン」です。白ワインでは「トロンテス」「シャルドネ」が有名かと思われます。
日本の飲食店ではビール、日本酒が一般的ですが、アルゼンチンではビールやワインが一般的によく飲まれます。
アルゼンチン式肉料理に非常によく合うのでお試しあれ!
 
 
Estofado de carne
(エストファード・デ・カルネ)
牛肉とトマト、タマネギ、ニンジン、ニンニクを煮込んだ料理です。写真は牛肉とニョッキですが、他にも鶏肉のエストファードや、パスタなどの上にかけて食べることもできます。
子供のころに想像した肉のスープというイメージがぴったり合う料理です。よく煮込むので肉がとても柔らかく、トマトベースの濃い味付なのでご飯やパスタによく合います。
がっつり食べたい人にお勧めです。
Marinera(マリネーラ)
ミラネッサとよく似ていますが、揚げ方が違います。ミラネッサはパン粉をまぶして揚げますが、マリネーラは日本の天ぷらと同じように牛肉に卵と小麦粉をまぶして揚げます。
衣がとても厚いのが特徴で、固いところもありますが、目玉焼きと一緒に食べると肉のうまさが引き立ちます。
衣は量が多いので、残してしまっても問題ありませんよ。
Albóndigas(アルボンディガス)
揚げてるものは塩コショウ、揚げてないものはトマトソースがかかったミートボールで出てきます。
日本のミートボールとは違ってこちらの方が大きいです。
煮込んだ野菜と一緒に食べ、肉の外側はソースが染み込んでおり最初は煮込まれたソースの味わいですが、次に凝縮された肉汁が口の中に広がります。
熱々のまま食べるのがおすすめです。
 
Chipa(チパ)
キャッサバ(マンディオカ)という芋の粉をこねて焼いたパンで形は様々です。表面は多少硬く、食感はモチモチしています。中にチーズが入っており、食べたときに広がるチーズの香りがチパのうまさを引き立てます。冷めてもおいしいですが、温かい方がやはりおいしいです。また店によって食感とチーズの種類などが変わってきます。
ラス・ロミータス市では写真のようにチパを入れた大きいカゴを頭に乗せて売り歩く人たちもいます。
Choripan(チョリパン)
半分に裂いたソーセージ(チョリソー)を硬めのパンに挟んだホットドッグのようなものです。
屋台で売られていることが多く、ボリュームがあって安いのが特徴です。噛んだ時に染み出す肉汁、店ごとに違うスパイス、好みでソースをつけられる食べ方はアルゼンチンのファーストフードといっても過言ではありません。(マスタードやマヨネーズなどをかけて食べるとさらにおいしいです。​)
Dulce de leche(ドゥルセ・デ・レチェ)
南米原産の伝統的な液体キャラメル。砂糖を入れた牛乳をゆっくりと加熱して作ります。国によって呼び方は違いますが、ほとんどの国でこの呼び方です。
よく伸びるので、パンに付けて食べたり、ケーキやアイスクリームに混ぜたり、飴にしたりといろいろな食べ方があります。
小さな小瓶に入っているものもあるので、お土産として持って帰るのも良いかもしれません。

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