植物
PALO SANTO(パロ・サント)
学名:Bulnesia sarmientoi
ハマビシ科
花期:12~1月
グラン・チャコ生態系の乾燥した森、粘土質の土壌を好む木。グラン・チャコ生態系の固有種であり、独特の香りと色合いが特徴的。木材の深部は空気に触れると緑色に変わり、加工を繰り返すと深い緑色に変わる。

落葉樹。樹高は7-18m。この種の群生を「パロサンタレス」と呼ぶ。

複葉、対生、小葉は対になっている。小葉は無毛、あるいは縁にのみ毛がある。鋸歯はない。葉脈は平行に走るが、ほとんど見えない。枝はやや下方を向いている。

褐色。亀裂が入っている。表層は不規則にはがれる。

落葉樹。樹高は7-18m。この種の群生を「パロサンタレス」と呼ぶ。
CARDÓN MORO(カルドン・モロ)
学名:Stetsonia coryne
サボテン科
花期:10~12月
樹高15mのサボテン。木質化する。
刺座からは1~7cmの刺が6~16本生え、10~12月に大きな白い花を咲かせる。
花は夜間に開花し、翌日午前に閉じる。

サボテン。樹木状。高さ15mまで。この種の群生を「カルドナレス」と呼ぶ。

枝は長くまっすぐ円筒状、暗緑色。刺は大きく灰色がかった色。

表面は滑らか。灰褐色。

サボテン。樹木状。高さ15mまで。この種の群生を「カルドナレス」と呼ぶ。
CARANDAY(カランダイ)
学名:Copernicia alba
ヤシ科
花期:8~12月
湿地に生えるヤシの木。湿った場所によく生える。葉の上ではよくハビルーが巣をつくる。成長が早くフォルティンソレダー村の資材として利用されている。

卵形のしょう果。熟すと黒色になる。

淡い青緑色、先端は二股に分かれている。若い葉は古い葉よりも高い位置に現れる。

灰色。トゲはない。

卵形のしょう果。熟すと黒色になる。
YUCHÁN(ジュチャン)
学名:Ceiba chodatii
アオイ科
花期:1~7月
幹の形状が腹のでている人のように見えることから別名「パロ・ボラッチョ(酔っ払いの木)」とも呼ばれる。実の中は綿が詰まっており、黒い種を綿で包んでいる。地元では幹の部分をカヌーに加工し、使用する場合もある。

落葉樹。樹高は5-20m。幹はボトル型をしている。

掌状複葉、互生。小葉は楕円形から倒卵形。縁には鋸歯がある。

表面は滑らかで、灰緑色。円錐形で木質の太いトゲがある。

落葉樹。樹高は5-20m。幹はボトル型をしている。
REPOLLITO DE AGUA
(レポジート・デ・アグア)
学名:Pistia stratiotes
サトイモ科
和名:ボタンウキクサ
水面上に葉を広げ、水中に根を垂らす。表面にビロード状の柔らかい毛を生やし、よく水をはじく。

水生植物、多年生草本。水面に高密度のマットを形成する。

海綿状で、白色の軟毛が密集しており浮くことができる。

水生植物、多年生草本。水面に高密度のマットを形成する。
ALGARROBO(アルガローボ)
学名:Prosopis alba
マメ科
花期:9~11月
堅い木で家具やドアの材として使われる。断面は赤く、よくトラックに乗せて運ばれているのを見る。
成長が早く良い材がとれる上、牧畜業が盛んなラス・ロミータス市では家畜の日陰用によく牧場に植えられている。

落葉樹。樹高は18mまで。この種の群生を「アルガロバレス」と呼ぶ。

複葉、互生か束生。小葉は細長い楕円形で、縁に鋸歯は無く、いくらか毛に覆われている。春は明るい緑色、秋は暗緑色。

灰色を帯びた暗色。裂け目は斜めに走る。

落葉樹。樹高は18mまで。この種の群生を「アルガロバレス」と呼ぶ。
ITÍN(イティン)
学名:Prosopis kuntzei
マメ科
花期:9~11月
葉が鋭利な刺になっており、遠くから見てもその独特な樹幹は見つけやすい。パロ・サントと同じくらい固く、重い木で、地元ではパロ・マタコと呼ばれている。
開けた場所を好む為、牧場などで家畜にとって猛暑日の日陰としても重宝されている。

落葉樹。樹高は4-10m。

複葉、互生。小葉は2-3mmととても小さく、存続期間は短い。実質的に葉は無いとみなされる。枝は緑色で、トゲのような外観。すべて葉と同じ働きをする。

灰色、繊維質、縦に裂け目が走る。

落葉樹。樹高は4-10m。
REDONDITA DE AGUA
(レドンディータ・デ・アグア)
学名:Hydrocotyle sp.
ウコギ科
繁殖力があり、湿地などで広範囲に密集して生える。
湿気のある場所、陰になっている環境を好む。

多年生草本(複数年にわたって生存する)。半水生植物。