昆虫
ALGUACIL VERDE
(アルグアシール・ベルデ)
学名:Erythemis vesiculosa
トンボ科。大きさ約6㎝。
幼虫時は小魚やオタマジャクシなどを捕食し、成虫は昆虫を捕食する。
アメリカからアルゼンチンにかけて生息し、湿地など流れのない池を好む。産卵はしないが、時に流れのある川の上も飛び回る。
レッドリストでは軽度懸念 Least concern (IUCN3.1)に登録されている。
一般名は"緑のトンボ"という意味。雌雄ともに、胸部は美しい若葉色をしている。
参考URL:
A campaign to support The IUCN Red List
<http://www.iucnredlist.org/details/164958/0>


CHINCHE DE AGUA
(チンチェ・デ・アグア)
学名:Lethocerus sp.
コオイムシ科。
この仲間は幼虫から成虫にかけて、魚やカエル・オタマジャクシなどを捕食する。
主にアジアや中南米に多く分布し、水中に生息しているが、灯火に飛んでくることも多い。
鋭い口器と鎌状の前脚をもち、水中で目の前を通過した生き物を素早く捕まえ、消化液を流し込み溶かして食べる。一般名の意味は、”水生カメムシ”。
タガメやコオイムシの仲間をプロジェクト地域の住民は、すべてこの名前で呼んでいる。
写真のものは大きさ約6.5㎝。
参考URL:
Pybio
<http://www.pybio.org/438/belostomatidae/>

BICHO DE LUZ(ビーチョ・デ・ルス)
学名:Aspisoma stictica
ホタル科。大きさ約2㎝。
この仲間の幼虫は、カタツムリやナメクジなどを食べる。
水辺や灯火でよく見られビーチョ・デ・ルス(直訳:光の虫)とはホタルの一般名。ホタルの仲間は全てビーチョ・デ・ルスと呼ばれる。
このホタルは日本でいう一般的なホタルとは異なり、上翅や胸部(前胸背板)が胴体を隠すように覆いかぶさっている。分布はアルゼンチンの一部。
参考URL:
EcoRegistros
<http://www.ecoregistros.org/site/imagen.php?id=91721>

BICHO PAlO(ビーチョ・パロ)
学名:Proscopiidae sp.
細い枝のような体をしているため、一般名では枝の虫(ビーチョ・デ・パロ)と呼ばれる。
ナナフシのように見えるがバッタの仲間。基本的にメスの方が大きく。雄は小さい。
参考URL:
Pybio
<http://www.pybio.org/en/12740/proscopiidae/>

PIRPINTO DE LA YETA
(ピルピント・デ・ラ・ジェタ)
学名:Ascalapha odorata
トモエガ科。
成虫は翅を開くと、メスで翼開長17cmほどでオスは小さく12㎝ほど。幼虫はマメ科植物の葉を食べ、成虫は熟した果物の果汁を吸蜜する。
アメリカからアルゼンチンにかけて生息しており、夜間の街灯や樹木の葉の表に翅を開いて静止しているのが見られる。
一般名のPIRPINTOとはアルゼンチンでよく見られる白いチョウ。YETAとは不吉・罰が当たるなどの意味。
他にも国ごとにいくつかの一般名があるが、全て不吉な意味の名前が付けられている。
参考URL:
<http://mismariposasdiurnas.blogspot.com.ar/p/blog-page.html>

PIRPINTO(ピルピント)
学名:Ascia monuste
シロチョウ科。
大きさは、翼開長4.5㎝ほど。幼虫は、アブラナ科とフウチョウボク科を食べる。
成虫は花の蜜を吸蜜、また水たまりや湿地などで給水しているのも見られる。
アメリカからアルゼンチンまで分布し、住宅街・道路ほとんどの場所で見ることができる。
夏場など特に大群で飛び回り、300mの高さまで飛ぶことができる。
参考URL:
<http://www.lagaceta.com.ar/nota/145388/informacion-general/pirpintos-invadieron-tucuman-llegan-desde-jujuy.html>
JUANITA(フアニータ)
学名:Calosoma argentinensis
オサムシ科。
大きさ約2.5㎝。肉食で他の昆虫や腐肉を食べる。
主に夜間の街灯付近に見られる。胴体は幅広く厚みがあり、鈍い銅色をしている。
刺激すると、腹部先端から異臭のする酸性の液を噴射する。
アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイに生息している。
参考URL:
pybio
<http://www.pybio.org/en/>
Carabidae of the World
<http://carabidae.org/taxa/argentinensis-csiki-1927>


ESCARABAJO(エスカラバホ)
学名:Coprophanaeus bonariensis
コガネムシ科。
大きさ3~3.5cmほどで主に動物の糞を食べる。
低地の乾燥林や季節的に浸水するヤシ林などに生息する。
写真のように立派な角をもち、青緑色の美しい光沢をもつ。
アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、パラグアイに分布する。
参考URL:
Butterflies and Beetles of Argentina
<http://www.argentinean-insects.com/scarabaeinae.htm>
Insecto-Sale.com
<https://www.insect-sale.com/jp/photo.asp?photo=Megaphanaeus-bonariensis>
EOL
<http://eol.org/pages/910595/details>

Membracidae sp.(メンブラシダエ)
学名:Membracidae sp.
ツノゼミ科。
大きさ4㎜。幼虫から成虫まで、口器を植物に突き刺して吸汁する。
写真の種は主にキク科、マメ科の植物上に見られる。
この仲間は種ごとに胸部(前胸背板)が発達し、独特な形をしており特に植物、アリやハチなど他の昆虫に擬態していておもしろい。
参考URL:
Pybio
<http://www.pybio.org/en/>
RUBITO(ルビート)
学名:Tetragonisca angustula
ミツバチ科。
大きさ5㎜。花の蜜や花粉を食べ、針をもたないハリナシバチの仲間のため触っても刺すことはない。生きた木に空いた空洞を利用して巣をつくる。多くの花に花粉や蜜を求めて訪れる。
この仲間の巣からは、濃厚で美味しいハチミツも取れる。メキシコからアルゼンチンまで分布する。
参考URL:
Guia Ilustrado das Abelhas sem Ferrão do Estado de São <Paulohttp://www.ib.usp.br/beesp/tetragonisca_angustula_angustula.htm>
<http://www.lagaceta.com.ar/nota/145388/informacion-general/pirpintos-invadieron-tucuman-llegan-desde-jujuy.html>
